「アウトバウンド」から「インバウンド」の時代へ
投稿日時:2015-05-18 14:33:37
これまで、ITにおけるマーケティング手法といえば、「アウトバウンドマーケティング」が主流でした。
アウトバウンドマーケティングというのは、企業が広告を打ち出すなどして、消費者側に積極的に売り込んでいく形のマーケティング手法をいいますが、ここでは、いかに効率よく広告を出すかが重要とされてきました。
しかし近年、ITにおけるマーケティングは、「アウトバウンドマーケティング」から「インバウンドマーケティング」へとシフトしようとしています。
「インバウンドマーケティング」というのは、アウトバウンドマーケティングとは対照的に、消費者自らの興味のもと、消費者から進んでサービスを利用してもらえるようにマーケティングする手法になります。
「インバウンドマーケティング」においては、企業は広告の代わりに、消費者の興味を惹きつけるコンテンツを用意します。それをウェブサイトやブログ、SNSを通して提示することによって、興味のある消費者を自然に引き寄せるのです。
例えば、FacebookやTwitterの企業アカウントを作って、そこで有益な情報を発信します。ここでは、コンテンツが一方的な広告にならないことが重要になります。もし、そこでユーザーにとって本当に有益な情報を提供し続けることができれば、ユーザーは継続的にサービスを利用するだけではなく、時に告知者となって、企業のサービスを他のユーザーに広めてくれたりもします。
昨今では、ユーザーも高度なIT技術を使いこなします。そのような環境では一方的に消費者を扇動しようとするのではなく、むしろ同じ立ち位置に立って協力的な関係を築いたほうが大きなメリットを生み出すのです。
時代はアウトバウンドからインバウンドへと流れていっています。